バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ウェルメイド!こういうのがいいんだよね。小さな傑作、チェコスロバキア映画 "INTIMATE LIGHTING"

 

これはGOODですね。

1964年のチェコスロバキア映画

(監督/イヴァン・パッセル)です。

 

ぶらりと入った

小さな構えの蕎麦屋さんが

思いもかけずに美味かった

みたいな。

 

 

こういうカットだけで

最高じゃないですか。

 

ストーリーはシンプルで

チェロ奏者の男が彼女を連れて

旧友の家を訪ねる

ただそれだけ。

 

 

特にハプニングなども起きずに

淡々とした場面の連続。

しかし非常にセンスがいいんですね。

ユーモラスな場面も多いんですが

構図がビシバシ決まりまくりです。

 

 

男のガールフレンド役の女優さん

Věra Křesadlová (監督仲間のミロス・フォアマンの妻)が

最高にキュートです。

 

(タイプでいうと、ポランスキーの ”水の中のナイフ” のヨランタ・ウメッカ似)

 

男の旧友も楽器を弾くので

演奏シーンが多いのも魅力。

(クラシックしか弾けない、などと悩んだりする)

 

 

約70分の小品ですけれど

マイ・フェイバリットのリスト入りでございます。

 

ところでこのシーン

 

 

男のガールフレンド

旧友の妻、義母が廊下を忍び足で歩くんですが

 

 

小津監督の ”麦秋” のオマージュじゃないかな?

 

それはさておき

どこか和風テイストも感じられる

小粋で素敵な作品、

機会があれば是非に本編を。

 

scene from "Intimate Lighting" (1965)

www.youtube.com