バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

レッツ・プリテンド~いかにもアメリカンな秀作コメディ映画 "GOOD NEIGHBOR SAM"

 

日本語のタイトルが凄いですよ。

”ちょっとご主人貸して”

 

まあ、そういう内容の映画なんですけれど

語感がなんともね。

 

サンフランシスコ郊外に暮らすジャック・レモン

広告代理店勤務で忙しい毎日なのですが

美人の奥さん(ドロシー・プロヴァイン)

と二人の娘に囲まれて

まずは順調な生活ぶり。

 

 

ドロシーの親友ロミー・シュナイダーが隣に引っ越してきます。

「旦那と別れたのよ。これから心機一転ひとりで頑張るわ、よろしくね」

歓迎するジャックとドロシーですが

ある日弁護士がロミーを訪ねてきます。

 

「お爺様の遺産相続人があなたに決定しました。その額は・・・」

 

とてつもない数字に大喜びのロミー

その場に居合わせたジャックとドロシーは驚くばかり。

しかし相続にあたっては

「順調な結婚生活を維持している」

ことが絶対条件。

 

 

困ったわ、どうしよう・・・

そうだ! ドロシー私たち親友でしょ

あなたの旦那と私が偽装結婚したらどうかしら?

分け前あげるから

ねえ、いいでしょ!

 

 

かくしてジャックとロミーは

仮面夫婦”を装うはめになるのですが

次から次へとハプニングが発生。

妻から”隣人”の立場になってしまった

ドロシーも心中穏やかではありません。

(段々親密さを増していくジャックとロミーに嫉妬心メラメラ)

 

さてさて、三人の関係性はいかに?

そして遺産のゲットに成功するのでしょうか?

 

 

ジャック・レモンはいつもの安定した芝居。

本作の最大の魅力はなんといっても

気のいい&天然お茶目な奥さん役の

ドロシー・プロヴァインですね。

 

配役ではロミー・シュナイダーのほうが上なのですが

ドロシーが出てくると

場面がパッと明るくなって

観ているだけで楽しくなります。

 

 

歌って踊れる人なので

動きが非常に軽快です。

(この映画はミュージカルではないので、その点がちょっと残念)

 

 

ゲスト出演で

往年の名優エドワード・G・ロビンソンも出てきますが

 

 

体調が悪かったのでしょうか

顔から汗が噴き出ていたりします。

顔色もいま一つ優れないような。

 

 

シュールなシーンもちらほら。

 

歴代コメディ映画としては

それほど高評価を受けていないようですが

個人的には好きな一本ですね。

(最終的には登場人物全員がHAPPYに)

 

ドロシー・プロヴァインの演技

充分にアカデミーやゴールデングローブの

受賞ものだと思いますよ。

機会があれば本編を是非に。

 

"GOOD NEIGHBOR SAM" (1964)   Trailer

www.youtube.com