バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

武器も得意技もない受け身の女性スパイ、ラクエル・ウェルチの "FATHOM"

 

ミクロの決死圏” や ”恐竜100万年” で

ブレイクしたラクエル・ウェルチをメインに据えた

「女スパイ」ものです。

(監督/レスリー・H・マーティンソン 1967年)

 

 

巻頭からいきなり

露出の多いコスチュ―ムで

観客の期待に応えようとしているのですが

ちょっと設定が変(意識的に狙ったのか?)

なんですね。

 

 

というのも

ラクエルはパラシュートジャンパーが職業で

別にスパイとしての訓練などは受けていなんですね。

 

ですので武器とか護身具とかは持っていないし

武術を身に付けているわけでもなく。

なのでパラシュートで敵のアジトに飛び降りるまでは

快調なんですが、その後は防戦一方になるばかり。

完全なノーガード戦法です。

 

 

色気を駆使して、という役柄でもないので

見た目はセクシーだが振る舞いは上品という

新しい?スパイ像になっています。

 

しかしそれでは

ミッションを遂行できないし、そもそも

あっという間に捕まったり殺されてしまうわけですが

 

 

そういう部分は脇の男優陣が担ってるんですね。

ラクエルの周りには敵か味方か分からない男たちが

うようよしていて、彼ら同士が争うわけです。

ラクエルの代わりに次々と消えていってしまう・・・

 

 

商業的に失敗したので

これ一作で終わってしまいましたが

当初はシリーズ化も検討されていたようです。

もしそうなっていたら

それはそれで面白かったかもしれませんね。

 

ラクエルは撮影当時既に2児の母でしたが、非の打ちどころのないプロポーション

 

日本語のタイトルが

”空から赤いバラ”

という、まったく訳の分からない訳になっています。

なんの映画か全然イメージ出来ませんよね・・・

(開いたパラシュートと花をひっかけたのかもしれませんが)

 

 

ここはやっぱり

”空からビキニでこんにちは”

とかですよね。

 

実際は降下する時には

水着ではないんですけどね・・・

 

"THE FATHOM"  (1967)  Trailer

www.youtube.com