バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

必見!ALSにおける尊厳死とは~役者魂爆発、畢生の名演 ”RIGHT TO DIE"

 

これは素晴らしい作品。

 

映画ではなくテレビドラマ(1987年NBC製作 監督/ポール・ウェンドコス)

ですが、下手な大作映画の10倍良いですよ。

 

 

大学で心理学を教えるラクエル・ウェルチ

 

 

優しい夫(マイケル・グロス)と子供二人にも恵まれ

充実した日々を送っていたのですが

 

 

ある日、身体に異変が

 

 

診断の結果は

ALS(筋萎縮性側索硬化症

 

 

家族のサポートとともに

懸命にリハビリに取り組むのですが

 

 

症状が進行し入院生活を余儀なくされます。

 

 

ラクエルは延命措置を拒否、

尊厳死を希望します。

 

 

医療関係者や家族の反応は様々ですが

ラクエルは重ねて夫にメッセージを。

「あなたが私を愛しているのなら、このまま行かせてほしい」

 

 

ラクエルは自宅に戻り

家族や友人と別れのひと時を。

そしてマイケルは自分の手で

最愛の妻の最期の願いを叶えたのでした・・・

 

ラクエル・ウェルチといえば

そのゴージャスなプロポーション

セクシー女優としてのイメージが定着していますが

本作では180度異なるシリアスな役柄を

驚異的な集中力で演じ切っています。

(その年のゴールデン・グローブ賞ノミネート)

 

夫役のマイケル・グロス

他の出演者も好演。

 

そして本編で繰り返し流れるのが

ヴァン・モリソン

”テュペロ・ハニー”

 

"Tupelo Honey"   Van Morrison

www.youtube.com

 

 

ロック史上最高のラブソングですが

二人のテーマソングになっているんですね。

共に過ごした至上の愛の日々を振り返る。

 

ラクエル・ウェルチ

今年82歳で亡くなりましたが

アルツハイマー病に罹患していたと報じられている)

この作品については自身でも

"most proud of one of three films"

とコメントしていますね。

 

とにかく素晴らしい作品です。

機会がありましたら是非に

ご覧ください。

 

ROLLING STONE  2023.02.15