カリフォルニア在住の
ジョン・ヴォイト、妻とは5年前に離婚しています。
妻は3人の子供を引き取って
裕福な弁護士のリチャード・クレンナと再婚、
家族でニューヨーク暮らし。
年に一回、ヴォイトは子供たちに会いに来るのですが
一念発起して豪華客船の地中海クルーズ船を予約。
ゆったりとした船旅で
子供たちとの絆を深めようと考えたのです。
日頃のコミニュケーション不足を解消すべく
ヴォイトは奮闘するのですが
どこかぎこちない雰囲気になりがち。
言い争いが増えてきたこともあって
「オーケー、無理にパパと呼ばなくてもいいよ。気軽な友達ということにして旅を楽しもう」
と子供たちに提案します。
(ヴォイトも子供たちの相手をする隙を狙って、船上の女性客にモーションをかけたりする)
それなりに観光も楽しんでいたのですが
航海の途中で緊急連絡がヴォイトのもとへ。
元妻~子供たちの母親が事故死をしたと。
ヴォイトは子供たちにその事実を伝えることが出来ず
苦悩の日々が続きます。
クレンナが船の寄港先各地(ギリシャ、エジプト)で待ち構え、ヴォイトに詰め寄ります。
「すぐに子供たちを返すんだ。君には子供たちを育てていくことなんか出来ないだろう?」
ヴォイトはギザのピラミッドを前にして
遂に子供たちに事実を告げます。
あまりの衝撃に立ち尽くす子供たち。
ヴォイトは元妻の死をきっかけに
改めて子供たちに対する態度を反省し
残された船旅の日々で
信頼の絆を取り戻そうと試みます・・・
実際に運航されていた大型客船内と
イタリア、ギリシャ、エジプト、チェニジア各地での
ロケーションが行われており
旅情を誘う仕上がりになっています。
クルーズ船に同乗していて
ヴォイトと子供たちを優しく見守る
フランス人旅行客に
マリー=クリスティーヌ・バロー
英語圏の映画作品にはあまり登場しませんが
落ち着いた優雅な雰囲気が印象的。
船旅を計画している方には
「観るパンフレット」としても
楽しめるかもしれませんね。
"TABLE FOR FIVE" (1983) Trailer