バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

理屈や能書きは要らない、おいらはこれが好きなんだ~JAZZ MUSIC編

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以前のソウル、ロックに続いて

ともかくこれが好きなんだ!

のジャズ編です。

 

TEO MACERO      Oops! Mr.Mingus

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マイルス・デイビスの一連の名作をプロデュースした

テオ・マセロのビッグバンド形式のアルバム収録曲。

同じくジャズの巨人チャールズ・ミンガスセロニアス・モンク

デューク・エリントンへのトリビュートアルバムなんですが

アナログで愛聴してましたねえ。

 

BOOKER ERVIN    The Lamp Is Low

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あー、これはもうジャズ喫茶で聴かないとねえ。

ボリューム気にしないで、濃く淹れてもらったコーヒーと一緒に。

(ジャズ喫茶のコーヒーって大体濃いんですよね、そういえば)

ブッカーの代表作、"THE SONG BOOK"

のオープニング・チューンでしたね。

 

MARK MURPHY     You Go To My Head

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1950年代から2010年代まで

実に息の長い活動を続けたボーカリスト

この曲は1997年発表のアルバム収録曲ですが

バックの演奏も良くて、当時よく聴いてましたね。

惜しくも2015年に83歳で亡くなりました。

 

TETE MONTLIU   Giant Steps

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これ、もう最高でしょう。

かのコルトレーンの名曲を

これだけ快調に飛ばせる人っておよそ見当たらないような。

ベース、ドラムスもノリノリですね。

 

CHICK COREA       Soft And Gentle

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先日、チック・コリアが亡くなりましたね。

活動の幅が広く、残されたディスコグラフィーも膨大ですが

奥さんのゲイル・モランの美しいボーカルが聴ける

このナンバーが大好きで

アルバム  ”妖精”(1976年)を買ったことを覚えています。

中学生の頃でしたか・・・

 

MAHAVISHNU     Smile Of The Beyond

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ゲイルはマハヴィシュヌ・オーケストラに在籍していたこともあって

そこでも天使の歌声を披露しています。

 

CHICK COREA (1941-2021)

May your soul will be in peace forever.

 

Chick Corea Gayle Moran Pictures, Photos & Images - Zimbio

 

香りも爽やかなタイの伝統菓子

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さて

テーブルの上に置かれた

この棒状のものは

なんじゃらほい、

ということなんですが、

 

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カノム・ジャック

という名前の伝統菓子。

 

ちなみにカノムとはお菓子全般の意味合いで

ジャックというのは椰子~ココナッツの葉っぱです。

 

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中味はもち米とココナッツのスライス。

甘さも程よくて美味しいですよ。

葉っぱに包んで炭火で焼くのですが

爽やかな芳香が食欲をそそります。

 

お値段は1本、7バーツ(25円ほど)

タイは昔ながらの生&干菓子が健在で

デパートの食品コーナーや道端の屋台でも

よく目にします。

 

こういうものはいつまでも

残っていて欲しいですね・・・

 

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(かなり長いサイズ 30センチ以上ありました)

 

ちなみにこちらは

実に小ぶりな手のひらというより指の腹に

ころんと乗っかるサイズのお菓子。

 

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お茶席にも合いそうな、和菓子系の風味で

結構でございました。

 

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本当の宝物は少しでいいんだ~つげ義春の1967年~1968年

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私はリアルタイムでは

つげ義春の作品の数々に出逢っていません。

 

かの ”ねじ式” が1968年、

まだ幼稚園ですからいかにも無理。

(そもそも、つげ義春が好きな幼稚園児って変ですよね。

ディズニーとかぐりとぐら、きかんしゃやえもん、ならともかく)

 

その後の

”必殺するめ固め”(1979年)

無能の人”(1985年)

などの話題作も、雑誌掲載時に読んだという

記憶がありません。

 

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1987年を最後に新作の発表が途絶えますので

つげワールドにハマるのは

全て後追いということになります。

 

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どの作品も魅力的ですが

私が一番心惹かれるのは

1967年から翌年にかけて発表された

十数編。

 

”海辺の叙景”

”長八の宿”

ほんやら洞のべんさん”

”もっきり屋の少女”

 

などが特に頂点かと。

 

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映画化されたものでは

石井輝男監督のオムニバス作品

”ゲンセンカン主人”(1993年)に登場する

岡田奈々が素敵でしたね。

 

他の漫画家と比べても

非常に寡作ですけれど

だからこそ、その輝きは永遠。

 

もう80歳を越えていますけれど

お元気な近影を拝見できるのは

嬉しい限りです。

 

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宇宙からやってきて、宇宙へ還っていくミュージシャン WAYNE SHORTER

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今年87歳を迎えたウェイン・ショーター

前にも取り上げたことがありますけれど

私がもっとも好きなこのジャズミュージシャンの

際立つ天才ぶりを、評伝「フットプリンツ

(ミシェル・マーサー 著 新井崇嗣 訳 /潮出版社

から幾つか拾ってみましょう。

 

”ふたり(ウェインと兄のアラン)が何を言ってるのか、さっぱり理解できなかった。まるで違う世界の人間みたいだったよ。<中略>

しばらくしてまた会った時もー別々にだけどーやっぱり前と同じ感想だったんだ”

                      アイアート・モレイラ

 

YES OR NO

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”きっと私にしか分からないのよ。みんなには(ウェインの演奏が)、ただ「点、点、線」にしか聞こえないみたいだから。でも、私には点と点と線がひとつのイメージを描いてるのが見えるの”

                     ジョニ・ミッチェル

 

A Bird That Whistles    JONI MITCHELL featuring WAYNE SHORTER

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”ウェインのバックで弾いてたんだけど、急に「そのコードに水を加えてくれ」と言われた。あるパートについて、彼は水が欲しいと言うんだ。僕は部屋に戻って、それについて考えた。眠れなかったよ、分かるだろ。”

                                                                ダニーロ・ペレス

 

 Joy Rider

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”イスカは通り過ぎる風、跡形もなく消え行く”

                自身のアルバムに寄せたライナーノーツの一節

 

Flagships

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宇宙への帰還はもう少し待ってもらって

今しばらくこの惑星に留まってくれると

嬉しいんですけれどね・・・

 

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TOGETHER WE.....CANNOT 男と女のお話

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実にもってまったく

どーでもいい話なんですが

若い頃、数年間だけ結婚していたことがありましてね。

その時は一緒に暮らしているわけです。

同じ部屋、同じ住居に。

 

で離婚しまして

30代前半に。

それ以後、ずっと独り身なわけですが

私、無いんですよ。

軽く四半世紀以上にわたって

「女性と暮らす」

ということが。

 

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まあ独身なわけですから

障害とかはないわけです、なにも。

部屋に来ないかとか一緒に暮らさないか

とかね。

で、相手がYESであれば

それこそすぐにでもというわけですが。

 

うーん、実にもって一回もないですね。

そういうことを言ったこと自体が。

外泊になっちゃうんですよ(男が使う表現としては変だよな)

あと旅行に行くとか。

 

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いや~、本がね、音楽ディスクがね

部屋で待ってるもんですから

言えないんですよ、例え素敵な女性と宜しいムードになっても。

仮に相手から”部屋に行ってもいい?”となっても。

 

”誰か居るの?”

いや、居るというかある、なんだけれど

 

”いつから?”

うーん、ずっと前からかな

 

”一人?”

数える単位は人じゃないけど、数百、1000、2000くらいはあるかなあ

昔はもっとあったんだけどね、なるべく捨てるようにしてるんだ

 

”なによそれ!”

 

てな具合で。

 

長い付き合いの人、じゃなくて冊とか枚ですが

20年、30年

それ以上になったりしますからねえ

同居歴が。

 

棚からの視線も強力なんですよ。

誰かを部屋に招く、まして夜を過ごすなんて

とんでもないという。

 

だから今夜も一人で本読んだり、音楽を聴くわけです。

コーヒーを何杯もお代わりして。

あっ、アルコールに切り替えてもいいですか?

なんていちいち確認したりして。

 

山の神ならぬ家(棚)の神、ですね・・・

 

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We Can't All Be Angels      RAISSA

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綿密な取材&圧倒的な構成力に唸る ”アドルフに告ぐ”~by 手塚治虫

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手塚治虫の後期の代表作に挙げられる大作

アドルフに告ぐ

 

史実と手塚のイマジネーションが融合した

まさに傑作。

決して手塚治虫の大ファン、というわけではない私が

ぐいぐいと物語に惹き込まれて

頁をめくる手が止まらなくなりましたから。

未読の方が居られましたら、是非にどうぞ。

(ラストの展開がちょっと駆け足になっていて消化不良・・・長期連載の際にはよくあることですが、諸々の事情による打ち切りだったようです。手塚の構想としてはその後のストーリーも考えられていたとのこと)

 

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私の手許にあるのは

週刊文春での連載が終わった年(1985年)に単行本化されたものですが

不思議に思っていたことがありまして。

 

というのも表紙のイラストが見てわかるとおり

違う人が手掛けたものなのですね。

何故だろう?

これでは手塚治虫の作品ということが

分かりにくいのでは?

と。

 

実はこれは意識的なものであって、書店で漫画コーナーではなく

一般の単行本が並んでいるスペースに置いてもらおうという

戦略があったようです。

なるほど、確かに連載誌が漫画雑誌ではなく

文春だったわけですしね。

 

壮大なスケールで描かれた作中には

アドルフ・ヒトラーゾルゲなど

実在の人物も多数登場します。

手塚のオリジナルキャラクターとの絡み合い、ぶつかり合いは

まさに”読む映画”といったところ。

 

読者の理解を深めるために

単行本には年表が付いているのですが

関連書籍を併読すると

更に面白さが倍加します。

 

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”アドルフ~”が全4巻で1200頁以上、

これらの書籍を合わせると

うーん、コーヒー100杯ほど飲み干すと

制覇できるでしょうかね・・・

 

でも手塚先生はろくに睡眠時間を取らずに

書き上げたわけですから

その1万分の一くらいの寝不足で向き合おうかと。

なんらの意味もありませんが・・・

挾間美帆の音世界がJAZZの未来を紡いでいく~GREAT ! MIHO HAZAMA

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どうしてもね、昔のアーカイブについて

触れちゃうことが多いんですけどね、音楽のトピック。

 

今日は現役バリバリの素晴らしき

日本人アーティストについて。

 

こんな方です。

 

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もともとクラシック畑の人ですが

現在では自己のビッグバンドを率いているという実力派。

20代の頃からリーダーアルバムを発表していて

グラミー賞にもノミネートされているという

超弩級、期待の星です。

 

HIDAMARI

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なんと、なんと良い曲だろう。

なんと、なんと魅力のある編曲&コンダクトなのだろう。

 

近年、稀にみる

音楽的興奮で心臓が波打ちました。

 

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大編成のバンドリーダーなんて

なりたくてなれるものじゃないですよ。

精神的にも肉体的にもよほど強靭でないと。

この若さでそれを成し遂げているのは

いかに周囲から、その音楽的才能を認められているか

そして信頼されているかという証ですね。

 

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”居心地の悪い音” が無いんですよね。

あるべきところに過不足なく

音のピースがはめ込まれていていて、

でも窮屈にはなってないという。

 

天国って本当にあるかどうか知りませんが

音楽の天国なら、間違いなく

ここに在りますよ。

 

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