バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

推理 SF ホラー何でもござれ 博覧強記の小林泰三ワールド

長いこと、ヤスミでなく

タイゾーと読んでしまっていました。

済みません。

 

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この人は著作数も多く、かつ広範囲の作風なので

ファンの人でも好きな作品の傾向が分かれるような気がします。

 

ハード系SFものですと、理系的な知識、関心が無いと

ちょっと読み通せないという感も。

(私は文系人間というか、それらについて

基本的なこともよく分かっていないので、

理解の及ばない箇所が多数ありました)

 

あと、古典作品などを一通り読んでいないと

楽しめないというのもありますね。

それらからの引用、パロディといった面も多いですから。

 

映像化されたものは少ないようですね。

うーん、確かにそれはそうだろうなと。

 

比較的読みやすいのが

短編集の「脳髄工場」(角川ホラー文庫)あたりかな。

10編以上収められていますので

空いた時間にでも気軽に読めます。

それでも普通のミステリーものとは

感触が随分違いますけれど。

 

タイムワープ的な作品

「妻への三通の告白」「酔歩する男」などは

テレビドラマでもいけそうな気がします。

 

ともあれ、現代版小松左京とでもいうべき

独特の存在感を持つ作家ですね。

 

*2020年11月23日にお亡くなりになったとのこと。

まだ58歳でいらっしゃったのに。

ご冥福をお祈りします。