20年位前に住んでいた東京の自室、
楳図かずおのフィギュアが。
こういうものに全然興味は無いんですが
楳図関連は別。
かの ”漂流教室” が少年誌に連載されていた当時(1972~74年)
毎週買っていた年季入りのファンですから。
成人してからも単行本各種
愛読していましたねえ。
1950年代から作品を発表しているわけですが
年代とともに絵柄は変化してゆきます。
70年代までは独特の重さというか暗さがあったんですけれども
80年代の諸作はそれに加えて
モダン~都会的なタッチが目立つ様になります。
4の恐怖(1986年)
幽霊屋敷(1986年)
ビデオカメラに何が写ったか?(1986年)
ポップですよね。
音楽でいうとリズムセクションが軽快な動きになったような。
ベースとドラムスがメンバー交代した感じ。
わたしは真悟(1982~86年)
子供たち~特に女の子をこんなに魅力的に描ける人は誰も居ませんよ。
世界中の画家、漫画家で最高位でしょう。
ダリやキリコ、ピカソやディズニーも良いけど、
それらを遥かに凌駕していると思いますね。
ホラーとしての完成度とキュートな絵柄が完全にマッチした
”神の左手悪魔の右手”(1986年)が
「アーバンUMEZU」期の
大傑作ではないかと。
楳図作品はかなり映像化されていますけれども
こればっかりは原作を読まないとどうにもならないですね。
未読の方はどうぞ、この世に生があるうちに是非是非。