バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

若き日の清順美学がキラッキラッ ”すべてが狂ってる”(1960年)

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当時30代だった鈴木清順の快作。

いってみれば日本版ヌーヴェルヴァーグなのですが

冴えたカメラワーク、役者陣の好演、ファンキーな音楽で

実に愛すべき作品であります。

 

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母親に対して屈折した感情を抱き続ける青年(川地民夫

とその仲間たちの無軌道な青春ストーリーなのですが、

 

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野外ロケが大々的に行われており

当時の歌舞伎町や逗子海岸のシーンが登場します。

 

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撮影時30歳の奈良岡朋子(しかし川地の母親役)

 

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穂積隆信宮城千賀子、二人とも若いですね~

 

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18歳の坂本九がチラリと出演。

(ちなみに「上を向いて歩こう」が大ヒットするのは翌61年)

同じく吉永小百合もほんのちょっと顔見せ。

 

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当時としてはかなり大胆なシーンも。

 

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屋外での印象的なシーンがいっぱい。

これが最大の見どころです。

 

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最終カットはコールマン・ホーキンスのポスターのアップ。

実に”グルービー”な72分間の疾走です。

 

www.youtube.com

 

63年の”野獣の青春”(宍戸錠&川地)

67年の”殺しの烙印”(宍戸&真理アンヌ!)

についてはまたいつか改めまして・・・