多分、洋楽を聴かない人でも
”スーパースター”
といった作品は耳にしたことがあるのでは?
カーペンターズが取り上げたことで
スタンダードといってもいいくらい
認知度が高くなりましたから。
作った人はレオン・ラッセルという人で
他にも ”マスカレード” ”レディー・ブルー” ”タイトロープ”
などがよく知られていますね。
レオンは60年代からスタジオミュージシャンとして
レコーディングにも参加しています。
後にソロ活動もスタートさせて、70年代前半には
怒涛の勢いだったんですよ。
交友関係も広くて、ボブ・ディランやビートルのメンバーと
同じステージに立っても
引けを取らない独特の存在感がありましたね。
声も顔もドスが効いてますし。
Tight Rope
さて、そのレオン
70年代半ばにメアリー・マクリアリー
という人と結婚したんですね。
で、二人でアルバムを作ったんです。
その名も ”ウェディング・アルバム”
まんま、のタイトルですが。
Like A Dream Come True
あま~い
無茶苦茶スイートな音世界
幸福感に満ち満ちていますねえ
Satisfy You
”スライ・スクール”出身の人ですから
奥さん、パワーありますね。
きっとレオンがぞっこんだったんでしょう。
二人にはもう一枚アルバムがあって
そちらはよりストレートな音作りで
メアリーのボーカルが前面に出ています。
Make Love To The Music
まあ、言ってみれば
おのろけアルバムなんですけれど
レオンのアレンジが冴えていて
発売当時(1976~77年)、
2枚ともアナログを買って
よく聴いてましたねえ。
この後、レオンはシーンの第一線から消えてしまって
再び注目が集まったのは
2010年のエルトン・ジョンとのデュオ作品でした。
それから間もなくして世を去りますので
スポットライトが晩年に当たったのは幸運でした。
エルトンの優しさが感じられます。
才人、とは
こういう人のことを言うのでしょうね。
天国のステージでも
”うんうん、俺がまとめるから”
と仕切っているに違いありませんよ。
Come On In My Kitchen GEORGE HARRISON ERIC CLAPTON LEON RUSSELL