日本とタイ
どちらも麺類大国。
それぞれにさまざまなタイプがあって
実に奥深い、
それこそ”小宇宙”とでも呼べるような
世界を形成してるような気もします。
「どこか、旨い店知りません?」
と聞かれることもあるのですが、
これに答えるのって結構難しいんですよね。
そもそもタイでは米麺が主流ですし。
トッピング(の種類、仕方)も
日本のそれとは違うんです。
だから外してしまうと、
期待はずれの結果になってしまうことも
あると思いますよ。
こんなディスプレイですと、外国人にも分かりやすいですね。
指差しで通じますし。
一般的には麺類~ヌードル系に求める感覚でいえば
タイの人は”ライト”です。
(扱いが、ではなくて)
小腹を満たす感覚。
なのでもともと量が少ないですし
スープを全部飲み干す人も少数派。
日本の若い男性だったら
3杯くらい平気でいけちゃうでしょう。
面白いのは
インスタント(袋&カップ)麺での味付け。
タイではですね、非常に強烈なものが多いんです。
スパイシーかつ味が濃い。
食堂とか屋台ですと、さっぱり薄口な店もあるんですけれど。
なのでお土産の対象としては微妙かもです。
ミニサイズのほうが無難ですね。
それでも完食は、厳しいかな・・・
あと値段ですけれど
今はフードコート、屋台、町の食堂などでは
40~50バーツ台(150~200円弱)くらいでしょうか。
袋麺だと5バーツ~
カップ麺なら15バーツ程度。
そうそう、焼きそばや焼きうどんなどの
炒め系もありますね。
なんか軽く食べたくなってきました。
ではこの辺で切り上げて、ちょっと頂くことにしましょう。
あんかけ風五目かた焼きそば、
といったところでしょうか。
こちらは日本人好みの
あっさりとした味付けです。
ところで麺~ヌードル系って
国によってその広まり方が違いますよね、随分。
原料は特別なものではないわけだから
どうしてなんでしょうね。
口に運ぶ際の咀嚼音に
関係があるんじゃないかなあ。
それについて寛容であるのかどうか。
こちらは映画史に残る傑作
”処女の泉”(1960年)
の食事シーン。
舞台は16世紀のスゥエーデンの農家なのですが
食卓にあるのはパンとスープ。
スープを飲む際も”すする”のではなくて
グイッと口の奥深くに運んでいます。
そもそもみんなで一緒にズルズル~なんて
雰囲気ではありませんし。
さておき、映画のほうは必見の1本であります。
非常にシリアスなストーリーですが
難解というわけではありません。
なんというのでしょうか、
まったく揺るぎの無い脚本、映像美に
圧倒されます。
熱帯の国、タイのヌードルから
遠く北の大地に話が移動してしまいました。
失礼、失礼。