名コラムニスト
植草甚一の ”コラージュ日記 東京1976”
を読んでいたら、新宿が登場。
小田急デパート(来年、閉店するようですね・・・)
紀伊国屋書店などの名前が挙がっています。
ああ、自分も高校の頃
学校サボって
よくぶらついていたもんだ。
新宿での昼飯というと
”桂花ラーメン”
(確か東口の猥雑な一画にあったような)
に、何回か行った記憶があります。
情報源は多分、ぴあとかシティーロード、アングルなどの情報誌だったかな。
東京では食べることの出来ない味なのです!
とか書かれていて。
初めて口にして、びっくりしましたね。
スープが濃厚なクリームスープのような味わい、
麺が太くて固い
あと、ターロー麺というメニューだったか
生のキャベツがそのままトッピングされてるんですね。
それまで普通に食べていた
醤油、塩、味噌ラーメンの類とまったく別物でしたから。
これが、とんこつ出汁のラーメンとの初めての出逢いでした。
40数年前、大昔の話。
今でこそ、とんこつ味って全国区
というか一番人気があるのかな?
ですけれど、当時は(東京では)
珍しかったんですよね。
いまや、ラーメンは
全世界で超ポピュラーな存在。
タイにも物凄い数のショップがあります。
数年、もっと前かな
バンコク市内の大型デパートのレストラン街を歩いていたら
”桂花ラーメン”の看板があったんですね。
(エンポリアムだったかな・・・)
私、普段はあまり日本料理屋には寄らないんですけれど
この時はなぜか、ふらっと入店して
一番ベーシックな桂花ラーメンを注文しました。
おにぎりが付いているランチセット?
数十年間、まったく食べていないので
はっきりと比較は出来ないんですけれど
「あらー、別に濃く感じないなあ。むしろさっぱりしているような」
記憶がすっかりボケているのか
それとも、スパイシーなタイ料理に慣れてしまっているからなのか。
お宝(ゲットしたレコードや古本)を抱えた袋を膝の上に置いて
「次来るときは、”阿蘇ラーメン”というものを頼んでみよう。上にのっかっているのは高菜漬けかな」
なんて、独り言ちていた
TOKYO DAYSを、ほんのちらり
懐かしく思い出しました。