バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

マラカス鳴らして、カラオケラウンジの夜は更けていく

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もう40年近く前ですかね、

クラブというかラウンジというか

結構ハコの大きな店でバイトしていたことがあって。

 

ボックス席主体でホステスさんが傍らに座るという。

ステージがあって、ちょっとしたダンスフロアもある。

でお客さんのリクエストを受けて

カラオケで歌ってもらうわけです。

 

コントロールブースがあって

選曲をうまく捌いたり

(”俺の番はいつなんだ”とかのクレームを受けないように)

サビのところでエコーをつけ足したり、

曲のイントロ部分でお客さんが気持ちよくなるようなセリフを入れたり。

(この歌を歌わせたら日本一!〇〇番テーブルの△△さん、聞かせてください。酔わせてください、とか適当なことを言って)

 

でも、なんとなく盛り上がらない時もあるわけです。

歌わないお客さんばかり居合わせたりとか。

そういう時には店のスタッフが歌うんですね。

景気づけに。

 

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君もやれよ、ということなんですが

私あんまり(というか全然)歌謡曲や演歌

興味なかったんですね。

でも、まさかジョン・コルトレーンとか流せませんからね。

こういう店で。

その筋のお歴々も顔を見せたりしてましたから

それこそ袋叩きにあってしまう。

 

で、渋々なんとか歌えそうなレパートリーを作っていったんです。

開店前に早く行って。

 

”中の島ブルース”

”ラブ・イズ・オーバー”

”時の過ぎゆくままに”

”大阪で生まれた女”

”ぐてんぐてん”

釜山港へ帰れ”

・・・

 

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お客さん待ちのホステスさんとデュエットしたりとか。

怒られましたねえ、

”あからさまに嫌そうな顔するの止めなさいよ。気分悪いわ、もう”

とか。

 

で、定番というか

大体必ず毎晩リクエストがあるのが

”星降る街角”

でしたねえ。

 

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お客さんは楽しそうに踊ってるんですが

こっちはマラカスやタンブリンに忙しいんですよね。

明け方までやっている店だったので

(他の店が終わってからお客さんが流れてくる)

帰宅はいつも空が明るくなってからでしたね。

 

で、部屋ではジャズやロック、ソウルに切り替えるんですが

つい口ずさんでるんですよ。

着替えたり、コーヒーなんか飲んでる時に

”ほしのふるよるは~”

って・・・

 

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