もはや生ける伝説
最近はとんと新作ご無沙汰ですが
1970年代の諸作は
それはもう凄かったのでございます。
もう次元が違うというか。
ある年のグラミー賞を受賞した
ポール・サイモンの一言。
”サンキュー、スティービー”
その年、スティービーはアルバム発表が無かったのですが、
「だから」俺が獲れたんだよという
ジョークというか本音というか。
Smile Please
私が圧倒的に好きなのは
"ファーストフィナーレ" というアルバム。
オープニングのこの曲に代表される
ミディアムテンポのたおやかなボーカル&サウンドが最高です。
どこか熱帯の離れ小島にある聖域
~サンクチュアリから聴こえてくるような。
Heaven Is 10 Zillion Light Years Away
この時代のスティービーはその数
数百ともいわれる楽曲を継続して録音していたので
アルバムが違っても、基本の音作りは同一です。
で、この作品にはそのなかでも
穏やかな作風のナンバーが多く収録されているんですね。
私はグーンと声を張り上げていくスティービーより
ちょい力を抜いている時の歌声のほうが好きなので
自分の耳にはとても馴染みます。
あとコーラス隊との絡みもとてもいいですね。
(ミニー・リパートン、デニース・ウィリアムス、シリータ・ライトetc)
Creepin'
こういう夢幻の世界~白日夢タッチの雰囲気は
後のスティ―ビーからは消えてしまうので
やはりこの時期ならではの
素敵な、素敵な1枚であります。