いきなりですが左側のソフィア・ローレン
身長は175センチほどあったと言われています。
ということは右手の男性は180センチは優にないと
この絵柄にはならないですよね。
しかしこの男優さん(アラン・ラッド)は
欧米人男性としては小柄の
168センチほどだったそう。
ですので二人の全身が映るショットは
ただの一度も出てきません。
(そういう時は地面の段差をつけています)
上半身だけの着席カット
あるいは寝転がって抱き合っているとか
しかしそれでは素晴らしいプロポーションを誇る
ローレンの魅力を惹き出せません。
そこで彼女に見劣りしないスタイルの別の男性と
踊るシーンが用意されています。
(アラン・ラッドはただ椅子に座って見ているだけ)
映画自体の出来はどうかというと
はっきり言って
まったく盛り上がりません。
サスペンス&ロマンス映画の範疇ですが
緊張感に欠け
スリルのかけらもありません。
またアラン・ラッドは当時40代半ばですが
かなり老け込んでいて
ローレンと相思相愛に~
という設定には無理があります。
見どころは
風景ですね、ギリシャ各地の。
大々的な現地ロケが敢行されていて
観光PR映画のようになっています。
そういえば三十数年前
確かに絵になる風景があちこちに。
絵葉書が実体化したような美しさです。
でも島の名前、なんだっけ?
ミコノスとかロードスとかなんたら
今やそれさえも忘却の彼方。
映画のほうも
御免なさい、
あまり長くは記憶に留められなさそうです・・・
Boy On A Dolphin Trailer