言わずと知れたジョージ・オーウェルの
”1984”(Ninghteen Eifhty-Four)
私が読んだのはハヤカワ文庫版~今の新訳/装丁ではなくて
70年代前半に出版されたバージョンでした。
そこで描かれている未来社会の描写とネーミング
(ニュースピーク、ダブルスピーク、ビッグ・ブラザー、プロレフィード・・・)
が洪水の如く圧倒的で、
後続のSF/ファンタジー系の作品はおよそすべて
その影響を受けているといっても過言ではありません。
当然、映像化されたものも多く、
エディ・アルバート、ノーマ・クレーン主演の
1953年テレビドラマ。
イギリス映画版(1956年)
ピーター・カッシング&イヴォンヌ・ミッチェルの
1954年テレビドラマ。
ジョン・ハート、スザンナ・ハミルトン主演の
1984年映画(監督/マイケル・ラドフォード)
"1984" Trailer
サントラがユーリズミックスでしたね。
他にもまだまだあると思うのですが
極めつけがテリー・ギリアムの
”Brazil”(1985年)~”未来世紀ブラジル”
こちらは原作を忠実に、ではなく
インスパイアの系列ですけれど
原作が世界最高峰の文学であるならば
さしずめ世界最高峰の映画(のひとつ)と言い切れる
超のつく傑作です。
(ほんのちらりと素顔をのぞかせるロバート・デ・ニーロ)
未見の方は
この世に生あるうちに観ておきましょう!
"Brazil" Trailer